．．．思い返してみれば、大学の教養科目の授業の中で、まともに出席したといえるのはおそらく「スポーツ医科学」だけだったような気がする。その授業の中で、先生が「トウ・トレーニング」といって、陸上のトラック選手を自動車で牽引することによって、自力では体験できないようなスピードで無理矢理走らせる、というトレーニング法で、選手の記録が大変伸びることがわかった、ということを聞いた。そこで思ったのが、「じゃあ、ひょっとしてバレーボール選手を上からゴムか何かで引っ張ってジャンプさせたら、ジャンプ力も伸びるんじゃないかなぁ．．．。」私が大学１年生の時のことである。
恥を忍んで、授業が終わってから先生のところに行って、質問してみたら、「実験してみたら面白いかもしれないね。」と言ってもらえた。「それなら僕の高校のバレー部の子に頼んでみますから、やってみましょうよ！」そこからSuspension Training（April 4, '00 updated!）の研究が始まった。

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